ビジター向けCafeの営業時間について

4月15日(月)は宿主不在の為、ビジター向けのカフェはお休み、ご利用はご宿泊のお客様のみとさせていただきます。ご予定頂いていたお客様については大変申し訳ございせん。

4月16日(火)、4月17日(水)は通常通り14時から17時で営業しております。

ビジター向けのカフェ営業は不定期でお休みすることがございますので、ご予定いただく際はtabi.to.oyatsu_muiのインスタグラム、またはGoogle map(mui たびと風のうつわ cafe)の営業時間をあらかじめご確認ください。

どうぞよろしくお願いいたします。

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2024年10月末までのご予約を開始しました。

【2024年10月までのご予約を開始いたしました】

大変お待たせいたしました。現在2024年10月までのご予約をお受けしております。

台風の影響も少なく、少しずつ涼しい季節が始まるこの時期、夏日のような日も、涼しい日も両方味わえる10月。

新月は10月3日、満月は10月17日。
新月の日は星がきれいで、秋の満月は一年でもとってもきれいです。

ぜひ、ご宿泊のご検討をいただけますと幸いです。

The people around mui vol.3 

【The people around mui vol.3】
Miyaginouen

muiの朝食、デザートのプリンやケーキに使わせてもらっているみやぎ農園さんの美味しい卵。今回は私たちの地域が世界に誇る養鶏農家みやぎ農園さんをご紹介します。

鶏は暗く、安心して産める蓋がされた採卵箱の中で卵を産む。

みやぎ農園さんとの出会いはまだ自分が沖縄にきたばかりの2016年ごろのこと。縁あって養鶏場の見学会とみやぎ農園の平飼いについての勉強会に参加させてもらったのがきっかけでした。

試食で食べた卵が純粋にとても美味しかったこと。養鶏場の匂いの無さ、鶏の糞が森の腐葉土のように50cmもの高さに積まれた鶏舎、糠床のような乳酸菌発酵の匂いのする飼料、どれもが新鮮と驚きの学びの連続でした。

創業者の宮城盛彦さんが嬉しそうに「見てこのべっぴんな子たちの毛並みを」と楽しそうに聞かせてくれる話に引き込まれました。

みやぎ農園の平飼い。鶏は元気に自由に動き回る。

鶏舎には止まり木の仕掛け。鶏は夜寝る時止まり木で眠る。

みやぎ農園さんの農場では微生物(菌)の働きが大きな鍵になっています。そのため、鶏舎は消毒薬を使わないとのこと、そして鶏の餌にも抗生物質などの菌を殺してしまう薬を与えません。簡単に言ってしまうとナチュラルな養鶏みたいに表面的に捉えられてしまうのですが、そんなに底の浅いものではありません。35年間もの長きに渡り鶏の生態を研究し続け、データを蓄積するなど、実践を通した科学的なアプローチの積み上げが世界に誇れる養鶏家たる所以なのです。

鶏舎の床。森の腐葉土の様な鶏糞が発酵した土は50cmもの厚みがある。これら有用な菌が密度のある床になり、微生物(菌)のバランスが安定することで、悪玉菌と呼ばれるサルモネラや黄色ブドウ球菌などの増殖を抑制する。人間の良質な腸内環境のような寝床。

そうした実績が認められ、毎年のように研修生を受け入れ、そしてJICAの国家プロジェクトでブータンに養鶏技術を教えています。今ブータンにはみやぎ農園が作ったパイロット農場が実際に稼働し、高い評価の成績を出しているのです。

今回の記事を書くにあたって久しぶりに農場を訪れました。創業者で現在会長の宮城盛彦さんは顔を見るなり、「西さん久しぶりだね!」と楽しそうな満面の笑みで迎えてくれました。養鶏場の入り口付近にある宮城さんの書斎のような場所でまた少し拡張する鶏舎の設計図を見ながら何やら思案されているのを中断し、丸椅子を出してきて「まぁ座って」といつもの様に始まる。

左から2代目社長の小田さん、創業者会長の宮城盛彦さん、農場責任者の大浜さん

そして、今回養鶏家や酪農家を苦しめた未曾有の飼料コスト高をいかに克服するためにどんな改善をしてどんな新しい発見があったかを目をキラキラ楽しそうに話してくれました。

「飼料に混ぜるお米の比率を多めにしたんだよ、だけどそれだけだとどうも消化が良くないから同時にぼかし(ヨーグルトの種の様な発酵飼料を作るための素)を増やして鶏の消化吸収をより助ける様にしたら、卵も良くなったのよ。」

そんなお話を聞きながら、こうしてみやぎ農園は35年間という長きに渡って独自の技術を磨いてきたんだなとその長い歴史を感じつつ、いつまでも子供のように発見する喜びと好奇心を持ったお人柄が本当に素敵なだなと思う。

ぼかしと呼ばれるヨーグルトの種のようなもの。これを餌に混ぜ餌自体の発酵を促す。みやぎ農園の鶏は消化吸収の良い発酵資料を食べることで消化不良を起こさず、良好な腸内環境により健康を維持し良質な卵を産む。そしてフン自体の匂いが驚くほどに少ない。

35年間という長きに渡って養鶏を探求し続けてきたみやぎ農園さんの技術についてはここに書ききれない、2代目社長の小田さんも「自分でもすごいと思うのは35年経った今も新しい発見があって改善しているんです」と話す。

今でこそ、サスティナブル、循環型農業、地域コミュニティとの連携など盛んに叫ばれるようになりましたが、みやぎ農園はそんなことを創業当時から続けている。

みやぎ農園ブランドとして地域の質の高い農業をしている小規模農家と提携し、野菜や果物を生産。スーパーなど大手物流のハブになっている

卵の量は大規模農場のようにたくさんは作れないけれど、環境負荷を少なく、確かな美味しさと安心を、鶏たちが作り出した腐葉土の様な鶏糞は地域の農家へ、地域の農家と連携し質の高い島野菜や果物を協同で物流に乗せる小さな地域商社の様な機能を。
農家の素材と自社の卵を使ったマヨネーズなどの加工食品を作ることでロスを無くす取り組みなどをずっと続けています。

mui の人気朝食のバケットサンドに使用し、お土産用にも販売しているマヨネーズ

根っこにあるのは地域の豊かな自然と人との繋がりを次世代に残したいという思い。

muiはそんなみやぎ農園さんに共感してデザートや朝食にみやぎ農園さんの卵やマヨネーズを使っています。もちろん大前提としてとっても美味しいからなのですが、そんな思いも含めて誰かに繋がってほしいなぁと思っています。

ご興味ある方はぜひ事前にアポイントを取った上でお話を聞きに行ってみてください。沖縄県南城市ののどかな高台の道を行くとみやぎ農園の事務所へ続く林道へ入ります。毎回必ず目にする大きな看板には「守りたいものはなんですか?」という問いかけ。

35年間の養鶏事業の中で環境問題も一緒に取り組んできたみやぎ農園の根底にある問いかけのように思える。看板にはこう締めくくられている

「貴方はなにを子供達にのこしますか。」

みやぎ農園
〒901-1203沖縄県南城市大里字大城2193番地
TEL: 098-946-7646  FAX: 098-946-7764
https://www.miyaginouen.com/

卵、マヨネーズの購入
https://store.shopping.yahoo.co.jp/miyaginouen/

その他ニュースサイトの記事
Newspics
https://newspicks.com/news/5105328/body/