The people around mui vol.2

Tomoko Tsubota , Daisuke Tsubota

今回はmuiのブランディングやコンセプトイメージを形にしてくれたイラストレーターの坪田朋子さんとグラフィックデザイナーの坪田大佑さんをご紹介します。

沖縄県南城市の二人のアトリエ兼ご自宅

坪田さんのご自宅兼アトリエは豊かな湧水が湧く地域にあります。その集落側の斜面を背に海を望む素敵な場所で2匹の猫と暮らしています。

本が好きな二人の家には壁の棚に小説が敷き詰められている部屋があります。小説だけでなく、映画も好きで、いつだったか出会ってまだ間もない頃、ヴィム・ベンダースとかジム・ジャームッシュの話を二人としていた記憶があります。日常のよくある一コマのように自然と小説を読み、映画を観る二人。

本の背表紙は取る派の人

そのせいか、朋子さんのイラストはとても自由で時空を超えた別の世界に迷い込むような楽しさと没入感があります。映画や小説のワンシーンのような不思議な断片の多くには、主人公らしき人やその気配があって、心地の良い創造性の余白みたいなものが個人的にとても好きです。拾った文字や言葉から脳内に広がった新しい世界に映画のワンシーンや音楽が独自の色彩を生んで、それが朋子さんの中で一つの物語のように繋がっていくのかもしれません。

朋子さんのお仕事にちょっかいを出す方の猫

大佑さんは朋子さんのイラストの一番の理解者であり、それをデザインとして形にしていく。時にソーセージ屋さんのパッケージだったり、お店のパンフレットだったり、コーヒー屋さんのマグカップだったり、名刺やHPだったり。

美味しいコーヒーを淹れてくれる大佑さん

そんな二人にとって「アーティスト」みたいな肩書きはどうも居心地が悪そうで、人の営みの中にあるお店からの依頼にお題やインスピレーションを受けて二人の世界で表現していく。マイペースで自然体の二人はそんな生業としての活動が向いているのかもしれません。

muiのイラストやHP、お部屋に飾られているイラストも今ではかけがえのないmuiの世界観を表す大事なピースになっています。

透明のフィルムに花びらの色を重ねる

透明なフィルムに絵の具で色をのせて、筆で自然にできた色の濃淡や形をスキャンしていく。それをパソコン上で合わせていく。フィルム以外にも紙を使用することもあるようで、絵の出したい質感によっても使い分けるそう。

表現したいことを辿ったら行き着いた朋子さんのスタイル。デジタルにアナログが溶けていき境界はあやふやになる。

ヨーロッパを暮らすように旅した時の風景と記憶、読んだ小説、観た映画。そんな二人をどこか俯瞰してる猫。脳内で起こる現実と虚構が織り混ざって紡がれる作品の一つひとつが、とても綺麗で繊細でどこか楽しくて、朋子さんの幸せっぽさを感じることができます。

そんな二人のExhibitionがYAMADA COFFEE OKINAWAで開催されています。
みなさんもぜひ足を運んでみてください。

思わずお部屋に飾りたくなる一枚と出会えるかもしれません。

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5 RIPS TT at YCO Exhibition and sale 12.2.2022 – 1.15.2023
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by Tomoko + Daisuke TSUBOTA

YAMADA COFFEE OKINAWA 公式HP

YAMADA COFFEE OKINAWA chapteR  (那覇店) google map

YAMADA COFFEE OKINAWA (宜野湾本店) google map

Tomoko + Daisuke TSUBOTA HP